コツを掴むの「コツ」って何?

「これが上達するコツは、◯◯することだよ」などという風に使われる「コツ」という言葉。普段から使用する頻度は高めですが、元々は何を意味しているのでしょうか。

コツの語源

コツとは漢字は「骨」と書きます。語源である骨とは読んで字のごとくホネのこと。

骨は体を支えるなくてはならない大事な部分です。このことから「コツを掴む」事を「物事の芯になっている事を掴む」、「本質を会得する」という意味で使われるようになったのです。

カカシの名前の由来

田畑にやってくる害鳥から大切な作物を守るために、24時間立ちっぱなしで警備にあたっている働き者のカカシ。なぜカカシという名前が付けられたのでしょうか。

カカシの語源

カカシは漢字では案山子と書きますが、名前の由来はこの漢字とは全く関係ありません。

一般的にイメージするカカシは、へのへのもへじが書かれた顔に笠をかぶり、服も着せられてあたかも人間がそこにいるように思わせるものです。

しかしカカシはそもそもは人間の形はしておらず、鳥や獣にとって嫌な臭いを発するものを指していました。

人間の髪の毛を焼いたものであったり、イワシの頭を焼いたものであったりと様々ですが、この嫌な臭いを「嗅がせる」ことから、これらのものは「カガシ」と呼ばれるようになったのです。

これが時間とともに変化していき、発音しやすい「カカシ」という言葉に転化したのです。

中華調味料であるXO醤の「XO」とは?

中華料理で欠かすことの出来ない調味料としてXO醤があります。この調味料が考案されたのは比較的最近で、1980年代に香港で誕生しました。XO醤の「醤(じゃん)」とは、中国語で「ペースト状の調味料」の事を指しますが、「XO」とはどういう意味なのでしょうか。

XOは最高ランクの証

実はこの「XO」という言葉は、ブランデーの最高品質を意味する「XO」から取って付けられたものなのです。ブランデーは果実から作られる蒸留酒で、数年間樽の中で熟成されて完成されます。この熟成期間によってブランデーの品質はランク付けされているのです。

  • 1つ星 – 3~4年熟成させたもの。
  • 2つ星 – 5~6年熟成させたもの。
  • 3つ星 – 7~10年熟成させたもの。
  • VO – 「Very Old(とても古いブランデー)」の略。11~15年熟成させたもの。
  • VSO – 「Very Superior Old(とても優れた古いブランデー)」の略。16~20年熟成させたもの。
  • VSOP – 「Very Superior Old Pale(とても優れた古い澄んだブランデー)」の略。20~30年熟成させたもの。
  • XO – 「eXtra Old(最高に古い)」の略 44~45年熟成させたもの。

つまりブランデーの最高品質であるXOランクにちなんで、最高の調味料という意味を込めてXO醤と名付けられたのです。

ホウレン草の「ホウレン」って何の意味?

ごま和えといった定番の副菜からクリームシチューなどメインの具としてまで、和洋関係なく食される冬の定番野菜のホウレン草ですが、「ホウレン」とはどんな意味か分かりますか?

ホウレン草のあれこれ

ホウレン草は江戸時代に日本に伝来されたとされます。ホウレン草の根が赤いものは、この時日本に伝えられた品種を起源としたものであると言われています。ホウレン草は寒くなると柔らかさが増し、味が良くなります。また、5℃以下になると成長を止めるため、収穫作業に追われることがなくなり、農家からも好評を得ています。その生産量は、中国、アメリカに次いで日本が世界3位の生産量を誇っています。

ホウレン草は漢字で「菠薐草」と書き、菠薐(ホウレン、ホリン)とは現在でいうところのネパールやギリシャの国を指します。つまり、ホウレン草の「ホウレン」とは、地名を表していたのです。

ウスターソースの「ウスター」って何?

ウスターソースは他のソースと比べて薄い印象があるので、ウスターの「ウス」は「薄い」のウスなのでしょうか。いえいえ、そんな事はありません。

ウスターソースの発祥

ソースは大きく分けてウスターソース、中濃ソース、濃厚ソースに分かれます。これらの違いは粘度、すなわちドロドロかサラサラかによって分類されます。ウスターソースは粘度が0.2Pa・s未満のもので、とてもサラサラしたソースであるとされます。

ウスターソースが誕生したのは1800年代初頭に、イギリスのウスター州・ウスターに住む主婦によって開発されたとされます。しかもソースが完成したのは偶然とも思えるような事で「余った野菜などの食材に調味料を混ぜ込んで保存したら、ソースが出来ていた。」といいます。

つまりウスターソースの「ウスター」とは、地名の事だったのです。

紅茶「オレンジ・ペコ」に果物のオレンジは入っていない

オレンジ・ペコと言えば果物のオレンジのフレーバーが入っているものと思われがちですが、実は全く入っていません

茶葉の形状と等級

紅茶のオレンジ・ペコとは、茶葉の等級を表す言葉で、OPなどと略されます。紅茶の等級は茶葉の形状や大きさなどによって分類されます。

茶葉の形状の分類

  • フルリーフ – 葉っぱそのままの形状を保ったもの
  • ブロークン – 茶葉をざっくりとカットしたり砕いたもの
  • ファニングス – 粉状になるまで粉砕したもの

この形状に対して、それぞれの等級があります。

茶葉の等級

茶葉の等級は枝の先から何番目の葉っぱであるかによって分類され、名称が与えられます。従って葉っぱの大きさが大きくなるにつれて等級も下がります。

等級は先端の葉っぱから順番に、「オレンジ・ペコ」、「ペコ」、「ペコ・スーチョン」、「スーチョン」と分類されます。つまりオレンジ・ペコは最高級の茶葉ということになります。

なぜ「オレンジ」なのか

これには諸説あり、ヨーロッパに紅茶を普及させた人物の名前である説や、乾燥させた茶葉がオレンジ色に見える説などがあります。

救助信号の「SOS」には、意味はない

SOSとは言わずもがな緊急時の救助信号のことです。このSOSとはなんのなのか、語源は何なのか気になるところですが、実は意味などないのです。

SOSの意味と語源

SOSはモールス信号で表され、モールス信号とは短点「・(トン)」と長点「― (ツー)」を組み合わせて文字に変換する通信手段です。

一説によると「Save Our Ship(私たちの船を助けて)」や「Save Our Souls(私たちを救って)」の頭文字を取ったものだと言われることがありますが、これは間違い。

モールス信号でSOSを打つ場合は「・・・ ― ― ― ・・・」となります。この単純な信号が、覚えやすい上に緊急時でも間違いが少ないとして採用されているのです。

つまりSOSが救助信号である事に間違いはありませんが、その語源もなければ何かしらの略称でもなく、意味などないのです。

伴奏なしで歌うことを「アカペラ」という本当の意味

楽器やBGMなどの伴奏がない状態で歌うことを「アカペラ」で歌うといいますが、本当の意味は伴奏がない状態で歌うことを指してはいません。

アカペラの語源

アカペラはイタリア語の「ア・カペラ」であり、「礼拝堂風に」や「礼拝堂で」という意味です。アカペラは簡素化された教会音楽であり、その発祥はルネサンス時代にまで遡ります。

当時は音楽の文化が発展を遂げていた時代であり、競い合うようにして新たな音楽が生まれていました。そのため伴奏のうるささで歌詞が聞き取りづらいなどの問題が生まれ、教会改革の一環として音楽の簡素化が行われたのです。

この結果としてア・カペラが誕生したのですが、現在で使われているような伴奏なしという意味合いではなく、歌詞の聞き取りが出来る程度だったり、歌のメロディーをなぞる程度の簡単な伴奏をつけて歌うことが許されており、必ずしも無伴奏での歌唱という意味ではなかったのです。

『上を向いて歩こう』はなぜ海外では『スキヤキ』なのか

坂本九の大ヒット曲『上を向いて歩こう』は、世界5カ国のミュージックチャートで1位を獲得し、推定売上枚数は1800万枚とも言われている名曲です。日本人にはとても馴染みの深い曲ですが、なぜ海外では『スキヤキ』というタイトルでリリースされたのでしょうか。

深い意味はなかった

イギリスのパイ・レコードの社長ルイス・ベンジャミンが来日した際、土産にもらった数枚の日本のシングルレコードの中に『上を向いて歩こう』がありました。彼はこのレコードを大変気に入り、帰国後にジャズとしてリリースすることに決めたのです。

その際、レコードには日本語のタイトル『上を向いて歩こう』としか印字されておらず、日本語の分からない彼は日本に来日した際に会食した「スキヤキ」が心に残る食べ物だったという理由で、料理名をタイトルにしたと言われています。

また別の説では、『上を向いて歩こう』ではタイトルが長くなってしまうので、短い日本語の曲名をつけたかったが、彼が知っていたものが「スキヤキ」と「サヨナラ」だけだったため、「サヨナラ」では暗すぎるので「スキヤキ」が選ばれたとも言われています。

いずれにしても『スキヤキ』という曲名には、全く深い意味はなかったのです。

「レストラン」は元々、料理名だった

レストランは言わずもがな食事を提供する施設の事ですが、その語源は「食事をする場所」ではなく、「食事」そのものの意味でした。

レストランは何料理?

レストラン(restaurant)は英語ではなくフランス語です。フランス語で「回復させる」を意味しています。フランス料理は、肉と香味野菜からとる出汁であるブイヨンが使われている事が多く、栄養価が高いことで評判でした。つまり栄養価が高いことから、体力を回復させる料理だとして、現在でいうブイヨンの事を「レストラン」と名付けられたのです。

18世紀末になると、パリに「レストラン」という名前の店がオープンし、これをきっかけに「レストラン」の認知は料理名からお店の名前へと変貌していったのです。