勝手口の「勝手」は弓道用語だった? – 勝手の語源

2017/1/6 2021/10/21 語源・由来

勝手 台所

昨今では、マンションの普及により、「勝手口」自体が少なくなってしまいました。
が、かつては台所が家の裏側や隅(すみ)にあり、勝手口が家の裏にあることも少なくありませんでした。

そのため、年配の人は、今でも台所のことを「勝手」、その台所に通じる入り口のことを「勝手口」と呼んだりします。

さて、そもそも、台所のことを、「勝手」と呼ぶのは何故なのでしょうか?

勝手口の「勝手」は弓道に由来する言葉

これには諸説ありますが、有名なのは、弓道に由来するというものです。

弓道では、弓を持つ左手を「押手(おして)」、弦を引く右手を「勝手」と呼びます。
そして、右手の方が都合よく動かせることから、この勝手が、「都合が良い」「気まま」といった意味で使われました。

そして、内情(ないじょう)を良く知っていて都合が良いということから、「暮らし向き」「様子(ようす)」を指す言葉となり、生計の意味から「台所」に転じたといいます。

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写真はこちらからお借りしました。

また、食べ物に由来するという説もあります。
これは、台所が糧(かて、=食べ物)を扱っているところから、「勝手」になったとするものです。

アップル社のリンゴが欠けているのは何故?

2017/1/26 2020/11/28 語源・由来

アップル

Mac、iPad、iPhoneなど、洗練されたデザインの商品で知られるアップル社。
そのロゴは、ご存知の通り「リンゴ」です。
その理由は、ニュートンがリンゴの木の下で万有引力を発見したという故事に由来しているのだといいます。

アップル社のリンゴが欠けている理由には諸説あり

さて、このリンゴを良く見ると、右側が欠けたデザインになっています。
これは何故なのでしょうか?

アップル社のリンゴが欠けている理由には諸説あり、旧約聖書の「アダムとイブ」の禁じられた果実であるとか、「bite(かじる)」と「byte(単位のバイト)」をかけているなどともいわれています。

また、サクランボと間違えられないように、単純にデザイン上の理由でこのようになったという説もあります。

「単純なものに真実がある」という言葉があります。
してみると、このサクランボ説、意外と当たっているかも知れません。

指きりげんまんの「指きり」は、本当に指を切ることだった?

2017/2/5 2020/12/18 語源・由来

指きりげんまん


指きりげんまん嘘ついたら針千本飲ます、指切った」

何かを約束するときに、互いの小指をからめながらする、「指きりげんまん」。

子供が無邪気に約束をする姿はほほえましいものですが、そもそも、この「指きりげんまん」にはどのような意味があるのでしょうか?

「指きり」は、本当に指を切る意

実は、「指切り」というのは、江戸の遊郭(ゆうかく)で生まれた言葉です。
遊女(ゆうじょ)たちは、好意を抱く男性に、誓約(せいやく)の証(あかし)として、自分の小指を切断することがありました。
ここから、必ず約束を守るというしるしに、小指同士を引っかけるようになったのだといいます。

「げんまん」は、一万回殴る意

一方、「げんまん」というのは、漢字で書くと「拳万」です。
これは文字通り、約束を破ったら、拳骨(げんこつ)で1万回殴るという意味です。

い、一万回!(゚ロ゚) ギョェーッ!

「指きり」も「げんまん」も、実はどちらも、ちょっとコワイ意味をもつ言葉だったのです。

こうして正しい意味を知ってしまうと、これからは簡単に「指切りげんまん」ができなくなりますね。(@_@)ウーン

「ニューハーフ」の生みの親は、なんと、あの桑田圭祐だった?

2017/3/25 2021/7/26 語源・由来

桑田圭祐


写真は、こちらからお借りしました。

「ニューハーフ」とは、外見からは女性としか見えない男性のことです。
「ニューハーフ」には、格好だけ女装して声は男性という人から、女性としての美を追求した人や、性転換手術を行なって、戸籍(こせき)を男性から女性に変えた人までさまざまです。

また特に、このような容姿を生かして、芸能界やショーパブ、その他風俗店、飲食店などで働く人を指すことが多いです。

「ニューハーフ」の生みの親は、なんと、あの桑田圭祐だった

さて、この「ニューハーフ」の語源ですが、1980年に、ロックバンド「サザンオールスターズ」の桑田圭祐(くわた けいすけ)と、大阪のショーパブ「ベティのマヨネーズ」のママであるニューハーフ・ベティとの対談で、

桑田:「外人さんみたいだけどドコとドコのハーフ? 」
ベティ:「男と女のハーフよ」
桑田:「じゃあ、ニューハーフだね」

という会話があり、生まれた言葉です。

つまり、「ニューハーフ」という言葉の生みの親は、なんと、サザンの桑田圭祐だったのです!

そしてこの言葉は、昭和56年(1981年)にデビューしたタレント松原留美子(まつばら るみこ 現:宮崎留美子)が、このキャッチフレーズで売り出したことから一般化し、今に至ります。

なお、「オカマ」の語源は、サンスクリット語の「カーマ」が訛(なま)って「オカマ」になったといわれています。

お菓子「ハッピーターン」は、不況時だからこそと命名された?

2017/4/19 2021/11/20 語源・由来

ハッピーターン


写真は、こちらからお借りしました。

細長い楕円形(だえんけい)の洋風せんべい「ハッピーターン」。
亀田製菓の開発した、主力製品です。

そして、そのおいしさのカギとなるのが、秘密の粉「ハッピーパウダー」です。
植物由来のたんぱく加水分解物(かすいぶんかいぶつ)に砂糖や塩、うまみ成分である数種類のアミノ酸を調合した複雑な味は、日本人にピッタリなものとなっています。

お菓子「ハッピーターン」は、不況時だからこそと命名された

さて、このハッピーターンが開発されたのは、1976年(昭和51年)のことです。
当時、日本は第一次オイルショックの影響で、不景気の真っ只中(まっただなか)にありました。
テレビやラジオや新聞で、暗いニュースが続く中、

「お菓子で世の中を幸せにしたい!」

と、亀田製菓から送り出されたのが、ハッピーターンでした。
そして、このハッピーターンという商品名には、「ハッピー(幸福)が顧客にターンする(戻ってくる)」という願いが込められていたのです。

ハッピーターン独自の、うまみパウダーによる甘めの味つけ、通常のお菓子のように網(あみ)ではなく、鉄板で焼いた洋風せんべいは、当時としては画期的(かっきてき)な商品でした。

そしてこのお菓子は、発売から徐々に人気が高まり、3年目にブレーク。
その後、現在まで人気が持続するロングセラー商品となっています。

「ちゃりんこ」の語源は、「チャリンチャリン!」と鳴る自転車のベルの音からきていた?

2017/5/26 2021/9/26 語源・由来

自転車 ちゃりんこ

自転車のことを、「ちゃりんこ」「ちゃり」などと呼びます。
これは、何故なのでしょうか?

「ちゃりんこ」の語源には2つの説が

これには、2つの説があります。

ひとつ目は、「擬音語(ぎおんご)」説。
「チャリンチャリン!」と鳴る、自転車のベルの音からきているというものです。

そして、もうひとつは「韓国・朝鮮語」説です。
韓国では、自転車のことを「자전거(チャジョンゴ)」といい、ここから「ちゃりんこ」と呼ばれるようになったというものです。

ちなみに、名古屋を中心とする東海地方では、自転車のことを「ケッタ」といい、「ケッタマシーン」、あるいは「ケッタクリマシーン」とも呼ばれます。
語源は明らかではありませんが、自転車のペダルを「蹴(け)る」または「蹴り続ける」ところからきているようです。

スボンのファスナーを「社会の窓」と呼ぶのは何故?

2017/6/17 2019/2/16 語源・由来

ズボン ファスナー チャック

誰かのズボンのファスナーが開いているのを見て、

「社会の窓が開いてるよ!」

と、教えてあげたことがあるのではないでしょうか?

が、そもそも、ズボンのファスターのことを、何故「社会の窓」と呼ぶのでしょうか?

実は、この「社会の窓」というのは、1948年から1960年まで放送された、NHKラジオ番組「インフォメーションアワー・社会の窓」に由来しています。

「インフォメーションアワー・社会の窓」は、さまざまなテーマを取り上げて、その裏側をレポートする社会派の番組だったのですが、”本来は隠れている部分を覗(のぞ)くと、その人間の大切なものが見える”という意味から、ズボンのファスナーをそのように呼ぶようになったのです。

ちなみに、隣りの韓国では、これを「南大門(ナンデモン)が開いている」と表現するようです。
南大門というのは、ソウルにある崇礼門(すうれいもん)のことです。
韓国語では、「南」も「男」も「ナム」と発音するので、このように呼ぶのだといいます。

丸善ジュンク堂の「ジュンク」の由来は?

2017/7/5 2019/2/21 語源・由来

ジュンク堂書店 池袋本店

ジュンク堂書店 池袋本店

写真は、こちらからお借りしました。

2015年に、「丸善(まるぜん)」と「ジュンク堂」というふたつの大型書店が合併してできたのが「丸善ジュンク堂」です。
が、そもそもこのふたつの社名には、どのような由来があるのでしょうか?

1869年(明治2年)創業の丸善は、福沢諭吉(ふくざわ ゆきち)の門人(もんじん)であった創業者が、登記簿(とうきぼ)に架空の人名「丸善善八」と記載したことから生まれたといいます。

一方、ジュンク堂のほうは、さらにユニークです。
現在の丸善ジュンク堂の社長である工藤泰孝(くどう やすたか)氏は、大学卒業後、父親の経営する書店取次店「キクヤ図書販売」に入社。
そののち、書店部門「大同書房」を任されて独立しました。

が、その社名が、氏には何とも古臭く、気に入りませんでした。

同氏は、何度も父親に新社名を提案するのですが、通りません。
そこで、苦肉の策として、父親の苗字(みょうじ)と名前をひっくり返して提案したところ、すんなりOKが出たといいます。

つまり、ジュンク堂とは、「淳工藤」のことだったのです。

「バッテラ」とは、もともと「舟」のことだった?

2017/7/9 2019/2/21 語源・由来

バッテラ

サバの押し寿司のことを、バッテラといいます。
バッテラの語源は、ポルトガル語で「小さな舟」です。

現在では、小舟のことをバッテラという人はいませんが、明治時代には、永井荷風(ながい かふう)の書いた小説「夏の町」に、

「その時分にはボオトの事をバッテラという人も多かった」

とあるように、小さな舟のことをバッテラといっていたのです。

バッテラをよく見ると、確かに舟のような形をしていることが分かります。
初めはこの寿司は、その形から「バッテラ形の寿司」また「バッテラ寿司」と呼ばれていたのですが、そのうちに「寿司」が取れて、単にバッテラと呼ばれるようになったのです。

そしてやがて、小船という意味のバッテラという言葉は死語になり、サバの押し寿司のバッテラだけが残ったというわけです。

「×」を「ペケ」と読むのは何故?

2017/7/19 2021/7/6 語源・由来

× バツ ペケ

「○」はマルと読みますが、「×」はバツともペケとも読みます。
このペケという読み方は、一体どこから来ているのでしょうか?

「ペケ」の由来は?

ペケの由来には諸説ありますが、マレー語の「不要」「あっちへ行け」などを意味する「ペッギ(pergi)」が語源であるという説が有力です。

江戸時代末期に、横浜居留地(きょりゅうち)にあった外国商館には、中国や東南アジアを経由して来日した商人たちがいました。
そして、彼らが商談(しょうだん)する際に使っていた商用語のスラングの中に、売り込みを断られたりするときに使う「ペッギ」という言葉がありました。

この言葉が「ペケ」と聞き間違えられ、不要、不良品などの意味になったというものです。

他には、中国語の不可(プコ)が語源であるという説や また馬鹿を英語表記した「BAKA」をベキーと呼んだものが変化したとする説などもあります。