正倉院の御物について

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奈良正倉院に納められている御物(よみ:ぎょぶつ)には美術品や古文書の他に多数の日本刀も納められています。その御物の大部分は聖武天皇の崩御後、光明皇后が天平勝宝8年(西暦756年)6月に御遺愛の品を、東大寺廬遮那佛に献納されたものです。

納められている御物の品物は「献物帳」という当時の献納品の目録に記載されており、献物帳の中の武器類は太刀が100口、御弓が100張などと数多く記載されています。

しかし、献納後9年の時を経て、藤原惠美押勝の乱が起き、事が余りに急であった為、天皇の住む内裏(よみ:だいり)の警護として、献納されていた大部分の武器が応急的に取り出されてしまいました。これにより正倉院にある刀剣類として現存するものは残り少なくなってしまいます。

現在、献物帳に記載されている刀剣類としては「金銀鈿莊唐太刀」が1口、「漆鞘御杖刀」が1口、「呉竹鞘御杖刀」が5口しか存在しません。

その他にも太刀類は26口あり、装飾をつけていない刀身が23口、無樂用太刀が3口と多数の刀子がありますが、これらは御遺愛の品ではありません。ですが時代は献物帳に記載されている刀剣と同時代の物となっています。

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