太刀 銘國宗について

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国宝となっているこの「太刀 銘國宗(国宗)」は、1927年(昭和2年)に島津忠重氏により鹿児島にある照国神社へ奉納された一品でした。ですが戦後に進駐軍により行われた「刀狩り」によって紛失してしまいます。それ以来アメリカ国内にあるということ以外は所在が不明となっていました。

それをジョージア州・アトランタの古美術商店にて発見し買い取ったのがウォルター・A・コンプトン氏です。彼は数百もの日本刀を所持しており、アメリカの日本刀コレクターとしては知られた存在でした。コンプトン氏が購入後に行った調査の結果、その刀剣が照国神社奉納刀の太刀 銘國宗であることが判明。そして1963年(昭和38)、コンプトン氏が照国神社へこの刀を返還しました。

この刀を作った刀工・国宗は、古くから相州に移住したと伝えられていることから、東海道中の鍛冶とされています。ですが出来口の実際は、助真と同じく備前刀だと言ってよいでしょう。

長さはおよそ81.5cm(二尺六寸八分半)、鎬造で庵棟、堂々とした太刀姿で、少々腰反気味となっています。地鉄は板目肌で、映りけが確認でき、刃文は匂本位の丁子乱、蛙子丁子乱も交じり、その根がきれ玉焼風になったものが物打ち辺りに見られます。帽子は乱込んでおり、反りは浅いです。茎は生ぶながら先を切り詰めてあり、目釘孔二、鑢目は勝手下がっていて、太刀表上方の鎬地に「国宗」と二字の銘が切られています。

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