身近な雑学

「百日咳」の名前の由来は? – 文字通り百日間にわたってひどい咳が持続することから

2015/5/10 2021/10/22 語源・由来

咳と風邪

主に幼児がかかる病気に百日咳というのがあります。
この病名には、どのような由来があるのでしょうか?

百日咳の由来は、文字通り百日間にわたってひどい咳が持続することから

百日咳(ひゃくにちぜき)は、乳幼児でとくに問題となる病気で、この病気にかかると、文字どおり百日間もの長期にわたってひどい咳が持続することからこの名があります。

この病気は、百日咳菌(Bordetella pertussis)という細菌が、気管支粘膜(きかんしねんまく)などの気道粘膜(きどうねんまく)に感染して発症します。
この菌に感染すると、気道粘膜が剥(は)がれ落ち、炎症が起きて重大な損傷(そんしょう)を受けます。

その結果、痰(たん)を出すことが困難になったり、ちょっとした物理的刺激で咳の発作が誘発され、その咳がまた次の咳を誘発するという悪循環を引き起こし、咳の重積化(じゅうせきか)が起こります。
そして、この状態が長引くと呼吸困難になり、さらに低酸素状態に陥ると、痙攣(けいれん)などの中枢症状が出現します。

それだけでなく、脳細胞にも重大な損傷を与えます。

特に、乳児期においては、命にも関わる病気なだけに、現代の医学では三種混合ワクチンによって積極的に免疫(めんえき)確保を図る方針になっています。
その結果、患者数の減少や重症者の軽減が得られてはいますが、いまだに百日咳で受診する外来患者は絶えず、死亡例の報告もあります。

また通常では、百日咳の確定診断には、血清(けっせい)の抗百日咳抗体の上昇や、気管分泌物などからの百日咳菌の検出を必要とします。

優雅な花「ラン」の語源は、ギリシア語の「睾丸」から?

2015/5/14 2019/2/16 語源・由来

ランの花

高級花の代表格であるランは、英語で「orchid(オーキッド)」。
その語源は、ちょっと恥ずかしく、ギリシア語で男性の睾丸(こうがん)を意味する「オルキス」です。

ランは、根に2つの塊根(かいこん)をもっており、その様子が男性の睾丸そっくりなために、この名があります。
そして、この塊根には催淫作用(さいいんさよう)があると信じられており、媚薬(びやく)として売られていた時代もあります

日本の「ポッキー」は、海外では「ミカド(Mikado)」になる? – 「Pocky」は男性器を示す隠語

2015/5/17 2021/11/11 語源・由来

ポッキー

日本の菓子メーカー・江崎グリコが1966年(昭和41年)から販売しているスナック菓子「ポッキー」。
この商品ですが、海外では「ミカド」という商品名で売られていることをご存じですか?

「ポッキー」は、男性器を示す隠語

実は「ポッキー」を「Pocky」と英語にすると、男性器を示す隠語になってしまいます。

そこで、ヨーロッパではポピュラーなゲームである「ミカド」で使用する棒に似ているところから、「Mikado」という商品名になりました。

ちなみに、このゲーム名の「Mikado」は、天皇の異称である「みかど(御門、帝)」が語源となっています。

さて皆さん、突然ですがここでクイズです。
これは何でしょうか?

ショートケーキの「ショート」は、「短い」という意味ではない?

2015/5/21 2021/12/16 語源・由来

イチゴのショートケーキ_02

ショートケーキは、直訳すると”短いケーキ”となります。
が実は、このショートは「短い」という意味ではないことをご存じですか?

ショートケーキの「ショート」は、「短い」という意味ではない

日本では、ふわふわのスポンジ生地を使用しているショートケーキですが、発祥地のアメリカでは、さくさくのビスケット生地を使用しています。

英語のshort(ショート)には、「さくさくした」「ぼろぼろした」といった意味があり、これがこのお菓子の語源となっています。

short: (Cookery) (of pastry) crumbly in texture.

イチゴのショートケーキ01

また、日本のショートケーキは、アメリカ、あるいはフランスのショートケーキ(shortcake)を日本風にアレンジしたもので、その原義(げんぎ)には、一般に誤解されているような「小さいケーキ(カットケーキ)だからショートケーキ」という意味は含まれていません。

「丁寧」は、中国の軍で使われた楽器の名前だった?

2015/5/27 2021/10/6 語源・由来

三つ指をついて丁寧にお辞儀をする女性

「丁寧にあつかう」「丁寧な対応」のように、「注意深いこと」や「礼儀正しいこと」をいう「丁寧(ていねい)」という言葉がありますが、この語源は、意外なことに楽器の名前でした。

「丁寧」は、中国の軍で使われた楽器の名前だった

古く、中国の軍で使われた「丁寧」と呼ばれる楽器がありました。

この楽器は、「鉦(しょう)」とも呼ばれ、警戒の知らせや注意を促(うなが)すために用いられました。

丁寧

丁寧

写真は、こちらからお借りしました。

そこから、ものに対しても「”注意深く”あつかうこと」をいうようになり、人に対しても「細かく注意を行き届けること」、すなわち「礼儀正しいこと」をいうようにもなりました。

おわりに

今日は、「丁寧」というのは、中国の軍で使われた楽器の名前だったという話でしたが、いかがでしたか?
現在では、丁寧は「いい加減」「ぞんざい」の反対語として使われていますが、これは意外でしたね。おお!(゚o゚)

そうそう。「丁寧」といえば、同名の中国出身の女子卓球選手がいましたね。

丁寧(てい ねい、ディン ニン、1990年6月20日 – )は、中国黒竜江省大慶市出身の卓球選手。身長172cm。世界ランキング1位。
五輪、世界選手権、ワールドカップの3大大会のシングルスで全て優勝経験を持つ、いわゆる大満貫の達成者。

鉦は、もうほとんど見ることはなくなったので、ひょっとしたら将来、「丁寧は、礼儀正しかった同名の卓球選手に由来」といった珍説が出てくるかも知れませんね。ウーン。(‘_’)ドウダロウ。

「彼女に振られた」の「振る」は、「振袖」の袖を振ることから?

2015/5/28 2021/1/2 語源・由来

振袖巣姿の若い女性

「彼女に振られた」というときの「振る」という言葉は、一体どこから来ているのでしょうか?

「振る」は女性が男性へ自分の気持ちを伝えるとき、振袖を振ったことから

昔は、女性が意中の男性へ自分の気持ちを伝えるとき、振袖(ふりそで)のたもとを左右に振るというしぐさで伝えました。

一方、つきまとわないで欲しいと思ったときには、袖を前後に振って伝えました。

これが、現在の恋愛で使われる、「振る」「振られる」という言い回しの由来です。

ちなみに、既婚女性は、もう男性を選ぶ必要がないということで、「留め袖(とめそで)」を着るようになりました。

電話で開口一番にいう「もしもし」は、最初「オイオイ」だった?

2015/6/5 2022/4/30 語源・由来

電話機

電話をかけるときは、「もしもし」とまず相手に声をかけます。

この「もしもし」の語源は、「これから何かいいますよ」という気持で、「申します、申します」と言ったのが一般化し、後にこれが省略されて、「もしもし」になったといわれています。

が、どうもこれは違うようです。

電話で開口一番にいう「もしもし」は、最初「オイオイ」だった

東京の電話交換が始まったのは明治23年(1890年)2月16日のことですが、これに先立ち、電話交換の公開実験が催されています。
そのときの模様が、同年の5月17日付けの読売新聞に、以下のように載っています。

『ここにおいて需要者は、聴音器を両耳にあて、器械の中央に突出する筒先を口にあて、先ず「オイオイ」と呼びて用意を問い合わせ、(交換手につないでもらい、相手が出ると)「オイオイ」の声を発して注意し、先方よりの承諾の挨拶あるを聴音器にて聞き取り、それより用談に入るなり』

つまり、電話が開通した初めの頃は、「もしもし」ではなくて、「オイオイ」だったのです。

「オイオイとは、ずいぶん威張った乱暴ないい方で、それこそ「オイオイ、それはないだろう」と突っ込みを入れたくなりますが、何しろ、当時は電話機を持っている人といえば、政治家、高級官吏(こうきゅうかんり)、実業家など、お偉いさんばかりだったわけなので、これは当然といえば当然のことです。

当時の電話帳を開いてみると、渋沢栄一(158番)、大隈重信(177番)、後藤象二郎(247番)などの名前が見られます。

ところで、電話に出て「オイオイ」といわれたら、答える方は何といったのでしょうか?
「オイオイ」に対する受け答えの言葉は、何と「ハイ、ヨウゴザンス」でした。

この「オイオイ」「ハイ、ヨウゴザンス」が、いつ頃から「もしもし」に変わったのかは、今のところ明らかになっていません。

「間抜け」の語源は、歌舞伎で間を取り忘れることから?

2015/6/8 2019/2/17 語源・由来

歌舞伎

「間抜け」の”間(ま)”とは、歌舞伎の間のことです。
間を取るべきところで間を取り忘れる、つまり、間が抜けることを、「間抜け」と呼びました。

ここから転じて、考えや行動に抜かりがある意となり、さらに、愚鈍な人を罵(ののし)る言葉となりました。

えっ? カボチャは「カンボジア」が訛ってできた言葉だった?

2015/6/24 2022/4/30 語源・由来

カボチャ

カボチャという言葉は、一体どこから来ているのでしょうか?
実はこれ、「カンボジア」が訛(なま)ってできた言葉なのでした。

カボチャは「カンボジア」が訛ってできた言葉だった

16世紀頃、日本に入ってきたカボチャは、カンボジア産ということで、当初「カボチャ瓜」と呼ばれ、それが訛(なま)って「カボチャ」と呼ばれるようになりました。

また、カボチャは漢字で南瓜と書きますが、これは「南蛮渡来の瓜」という意味です。

ちなみに、日本全国各地には、冬至(とうじ)にカボチャを食べるという風習が残っています。
しかしながら、この風習は江戸時代の記録にはなく、明治時代以降の風習とされます。

また、日本では女性の好きな食べ物として、江戸時代から「芝居・コンニャク・イモ・タコ・南瓜(なんきん)」の5つが挙げられることがありました(落語『親子茶屋』など)。

愚か者を意味する「たわけ者」のたわけは、「田分け」の意味?

2015/6/26 2021/9/20 語源・由来

たわけ者


「たわけ者!」

子供の人数で田を分けていくと、孫の代、ひ孫の代になっていくにしたがって、それぞれのもつ面積は狭くなり、収穫もわずかしか入らなくなり、家系は衰退します。

そのような、愚かなことをバカにして、「たわけ者」というようになったとする説が一般的です。

これは本当なのでしょうか?

「たわけ者」が「田分け」の意味だというのは俗説

結論を先に書けば、これは俗説です。
「たわけ」というのは、「ばかけたことをする」「ふざける」などを意味する「戯(たわ)く」の連用形が名詞となった言葉であり、この説は「戯け」を「田分け」としゃれたものなのです。

つまるところ、「たわけ者」は「戯け者」が正しい語源となります。