動物の雑学

カツオは縞模様の方向が変わる

熱帯・温帯海域に広く分布する大型回遊魚であるカツオは、体の表面に縞模様が浮き出ています。普段は縦縞を見せていますが、この縦縞が横縞に変わるという奇妙な現象が起こるのです。

カツオの縞模様

魚の縞模様は、魚を縦にした状態での方向を見ます。つまり、口から尾ビレに向かって表れる縞は縦縞であり、腹ビレから背ビレに向かって表れる縞は横縞になります。

カツオは平常時は縦縞を見せていますが、人間に釣り上げられそうな時などを含む外敵に襲われた場合など、生命に関わる極度の興奮状態に陥った際に、この縦縞が消えて横縞が表れるのです。人間に釣り上げられた場合、釣り上げられた直後は興奮状態から横縞を見せていますが、1分もしないうちにその横縞も消え、再び縦縞の状態に戻ります。

これは人間でいうアレルギー反応のようなものだと考えられていますが、回遊魚は飼育すること自体が非常に困難なため、研究することが難しく、詳細は解明されていません。

十二支にはかつてパンダが入っていた?

年末年始が近づくと、大きく話題になるのが「来年の干支」です。干支は中国で誕生し、占いに用いられてきました。

干支の変更

ご存知の通り、その年を表す干支は「十二支」とも呼ばれ、「子(ネズミ)・丑(ウシ)・寅(トラ)・卯(ウサギ)・辰(リュウ)・巳(ヘビ)・午(ウマ)・未(ヒツジ)・申(サル)・酉(トリ)・戌(イヌ)・亥(イノシシ)」の12匹の動物からなっています。この中で唯一実在しない架空の生き物、それが「辰(リュウ・龍)」です。

中国では皇帝のシンボルともなっていた龍は干支は社会主義国にふさわしくないという理由で、1970年頃の文化大革命時代に辰の干支をパンダに変えようという動きがありました。中国の動物といえばパンダなのは間違いありませんが、やはり全く浸透せず、文化大革命時代が終わると、パンダの干支も元の辰に戻ったのです。

「恵比寿歯」「大黒歯」といえばどの歯?

人間の永久歯は全部で32本生えてきます。は大きく分けると前歯と奥歯の二種類になりますが、前歯の中にも中切歯、側切歯、犬歯があります。そして第一小臼歯から第三大臼歯までを奥歯と呼びますが、この呼び方はあくまでも歯科用語であり、一般的ではありません。例えば犬歯を糸切り歯や八重歯と呼び、第三大臼歯を呼ぶように、様々な別名が存在します。

めでたい歯

七福神の中でも「恵比寿」と「大黒天」を合わせて二福神と呼び、漁業や商売の神である恵比寿と食物や財の神である大黒天の二福神は古くから日本で信仰されてきた神様です。そんな神様の名が付いた歯が、「恵比寿歯」「大黒歯」です。これは前歯の一部である中切歯の上の2本、つまり真ん中の前歯の事を指す別名なのです。

この二福神を並べる際の順番の通り、左側の上の中切歯を大黒歯、左側の上の中切歯は恵比寿歯と呼ばれることがあります。

犬の鳴き声は「ワンワン」ではなかった

動物の鳴き声を文字に起こすと、その言葉は国によって大きく変わります。の鳴き声といえば日本ではもちろん「ワンワン」ですが、英語圏では「バウワウ」と表記されます。しかし日本国内でも、犬の鳴き声というのは変化してきたのです。

犬の鳴き声の歴史

平安時代に書かれた『大鏡』という書物の中に、犬の鳴き声を表す表記が残されており、それによると平安時代では犬の鳴き声は「ひよひよ」とされてきました。平安時代には濁点を表現する文字がなかったとされ、時代が進み濁点を表現する文字が誕生すると、「ひよひよ」という表現も「びょうびょう」という表現に変化します。

そして江戸時代に入る頃になると、ようやく現代と同じ「ワンワン」という表現に変化したのです。

ウズラの卵の模様は毎回同じ柄

ウズラは日本発祥の鳥類で、とても小さなを産みます。その卵はニワトリの卵と同様に調理されて食されますが、ニワトリの卵との違いは大きさだけではありません。ウズラの卵の表面には、茶色いシミのような模様があります。

ウズラの卵の模様

ウズラの卵に模様がつく理由は、外敵から卵が攻撃されないためのカモフラージュ効果とされます。この模様は卵の殻が形成される際に同時につけられるのではありません。産卵開始の約3時間前から色素の分泌が始まり、子宮壁の伸縮と卵の回転によって表面に模様が描かれる仕組みになっています。

器官によって決まった動きで分泌が行われるため、一見するとランダムに見える模様のパターンは、その個体によって毎回同じ模様が描かれるのです。

卵の大きさはニワトリの年齢に比例する

スーパーマーケットなどではSサイズからLLサイズまで、用途に合わせて様々な種類の大きさが売られています。この場合の卵はニワトリの卵を指します。ニワトリも人間と同じく身体の大きさに個体差があります。一見すると身体が大きいニワトリが大きな卵を産むと思われがちですが、そうではありません。

ニワトリの卵の大きさ

実はニワトリが産む卵の大きさは、年齢を重ねるごとに大きくなっていきます。ニワトリの卵ができるまで、体内ではどのような動きをしているのかというと、まずはニワトリの体内にある卵管という管の中を、卵黄が下りてきます。その際、卵黄の周りに卵白が付着し、体外に排出される直前で殻に覆われます。

ニワトリは年齢を重ねるごとに卵管が太くなっていきます。しかしそこを通る卵黄の大きさは変わることはありません。卵白が卵管の太さに合わせて多く付くことになるのです。

つまり卵にはS・M・Lなどのサイズの違いがありますが、実は黄身の大きさはほぼ変わらず、白身の面積が大きさの違いになっているのです。

セミや蚊も熱中症になる

夏になると姿を見せる昆虫は沢山いますが、泣き声がうるさいセミや、夏の天敵ともいえるがその代表格です。これらの昆虫は暑さが大好きというわけではないようで、あまりにも暑い日になると活動を停止することが分かっています。

昆虫と熱中症

その日の気温によって、最高気温が35℃以上の日を猛暑日、30℃以上の日を真夏日と呼びます。

蚊は25~30℃で最も活発になりますが、35℃を超えると葉の裏などに身を潜めて活動を停止します。しかし夕方など気温が低下して涼しくなると活動を再開するのです。

セミも同じく暑さに強いわけではありません。猛暑日には暑さで熱中症のような状態になり、寿命を迎える前に死んでしまうケースがあると報告されています。

また、昼間の明るさを感じとって活動するセミは、都心部などの夜も明るい地域においては、その明るさのせいで昼間と勘違いをし、夜にミンミンと鳴くセミもいます。

魚は釣った直後が最高に美味しいわけではない

魚の熟成

魚の旨味を最大限に楽しみたいのであれば、釣った後に血抜きなど処理をして数日間、熟成させたものが本当の美味しさを楽しめるといわれます。事実、高級なお寿司屋さんでは、様々な熟成度合いのネタを楽しむことができ、それに応じて値段も変動します。

釣った直後の魚はコリコリとした歯応えを楽しめます。時間が経つに連れてコリコリの食感は失われていきますが、かわりにイノシン酸が増加することによって旨味が増すのです。

熟成させるに適した期間は魚の種類によって異なりますが、イカやタコや貝類などの食感を楽しむ種類には熟成は不向きとされます。

フラミンゴの輸送にはパンストを使う

フラミンゴは片方の脚を折り曲げ、もう片方の脚一本で立ち続け微動だにしません。強靭な脚力を持っていますが、その脚はとても細いです。そして大変なのが動物園などへの輸送です。

フラミンゴとパンスト

力がある反面、輸送時に暴れ出したら羽根など身体を傷つけてしまいます。過去には木綿製の固い袋に包んで輸送していましたが、身体を傷つけてしまうことが多かったといいます。そこで登場したのが女性用のパンスト(パンティーストッキング)です。

柔らかく伸びる素材は繊細なフラミンゴの身体を保護するのに最適です。使い方は簡単です。まず左右の脚の部分を半分に切ります。そしてつま先側も切り落として筒状になるようにします。これをスッポリとフラミンゴの頭から被せるのです。

それでもフラミンゴにパンストを被せるのは、大人が数人がかりで抑えつけなければならないので、大変な労力が要します。

闘犬で「変態」という反則がある

犬と犬同士を闘わせる「闘犬」は、ブラッドスポーツと呼ばれます。闘犬には様々なルールがあり、勝敗を決するにあたってもいくつも規定があります。そして反則行為においても、犬らしい反則がいくつも規定されています。

闘犬の反則

闘技中、犬が排便・嘔吐した場合は反則負けとなります。犬の飼い主である犬主の行動も制限されており、無断で土俵を降りたり、土俵に物を落としても反則負けとなります。

闘犬は古くから存在する競技ですが、近代的なルールもあり、闘技中は携帯電話の電源を切らなければならないというものです。もし闘技中に呼び出し音がなった場合は、反則負けになります。

そしてもう一つ、闘犬には「変態」という反則があります。これは犬が交尾の体勢に入ってしまったことを表す反則で、戦意を失くしたとされ反則負けになるのです。

伝統的とされる闘犬も、現在では動物愛護の観点から東京都、神奈川県、福井県、石川県、北海道の5自治体では、闘犬取締条例で闘犬は禁止されています。